成恵「ほんとにてとらなの!?」
和人「どの御柱だろうとてとらはてとらだ、帰るんだてとら!」
答えは御柱の攻撃。三賢者は「我等の御柱」(てとら)もう飲まれたと判断し、和人を救って、御柱の護衛の庭師を倒した。見下してる御柱は「これでは蛇の思う壺」、と。
なぜそこまで蛇に敵対していると問いかけている和人に、「てとら」は「御柱の幸福は生命の救済」と。
世界は恐怖と絶望に満ちている。より強く、より高度に。生き残るための戦いは人を人ならざる者へと変えずにはおかない。
そして蛇は繋げるべきでない世界と世界を繋げ、宿業を助長する。異文明同士が出会えば必ず争いを生む。御柱は生命を呪いの届かぬ高みへーーー
和人と成恵はそれを信じない。だとしたら二人はここにいないはず。成恵は、うまれていない。てとらもーーー
てとらの人間の魂はそれに反応して、改めて和人と成恵の出会いを含め、地球地上の出来事を。そして一番衝撃的なのは、成恵と成美お母さんの事。御柱の機能が再び停止、祖先たちが議論し始める程。
てとら「違う!叶うなら星になって、悲しみのない楽園をーーー」
成恵「ごめんね きっと私たちが弱いのがいけないんだね」
和人「成恵ちゃん、もう脱出しないと…」
成恵はもう全てを受け止めた。もういないことも含めて、成恵のお母さん。御柱のように自由に世界を選べても、誰も死なせなくても、きっと悲しみがなくならない。「貴方」が夢見るずっとは私にはない。
もう機能停止ところか、崩壊し始めた。御柱は対蛇結界を失って、機械の魂と人間の魂も分けた。二人を囲んでいるのは、惑星緑日の皆とエウランのイメージ。
もうあなたの力は強くなりすぎてこの世界には恐怖しか生まない。でもこれからを選ぶことはできる。地に残り物言わぬ守人となるか、あるいはーーー
イメージの正体は、御柱が守ろうとしてくれた者の「思い出」ーー深次元アーカイバ、通称.蛇は、惑星青日第四の御柱を迎えに来た。「さあ聞かせて、あなたの物語を」
それは、何度も滅びる文明を見た、悲しい話。救いたかったか、認めて欲しかったか、分からない無力さ。青日の御柱はそもそも、滅びていく文明、星と共に死ぬを選んだ人々が作った、生きた証。もし生命を高みへ導くというのが正しいかどうかは分からなくなって、なお「生きた証」としての使命を果したいならーーー
蛇の敵である筈の御柱は、白蛇になる、人間のてとらは、和人と成恵の元へ。一見して全てが終わって、日常に帰ったが…
白蛇はただの深次元アーカイバなら、どうして人を襲ったり、願いを叶えたり、星門で世界を繋げたりするの…?
案外にも人間のてとらが御柱のやり方をそんなにも反対していないが、機械の魂は人類全体の為、人を殺したり、個人の悲劇を無視したりするのは出来るけど、人間のてとらならお母さんを幸せにできないなら、全てが無意味だよね。
「成恵の世界」に描かれているのは、星々の間に戦争が絶えないのも事実だし、だからこそ七瀬正が名越大佐と離婚し、睦月成美との間に成恵が生まれたとも言える。よく考えたらどちらが正しいのかよく分からなくなるが……
キャラの関係では娘がお父さんの叱りに反発、優しいお母さんの言う事に従うだけだけど(笑)。成恵はなかなか御柱のてとらを受け入れられない所為もある?強く言えば、一度も「てとら」とは呼ばなかった。
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