Saturday, November 27, 2010

成恵の世界 少年エース2011/1月号


四季とぴーと〜

蘭ちゃんが制御体を食い止めるうちに、和人達が子供を連れてへちま公園から逃れ出す。そして鈴ちゃんが和人にアルマゲストの事を話す。和人が「世界を救って」ということを分かった瞬間、なぜかてとらもお父さんを感じて、「助けないと」って。やっぱり、てとらもその「量子間導線の導き」を持っている?

ハルナがある人のワンセグ(?)でアルマゲストを見た。「てとらのまっ黒さん」ってなんだ...

蘭ちゃんに投げられた制御体が学校に、てとらを迎えようとする?だがてとらを自分の獲物とするベルカに蹴られて銃に向かわれて、一旦転送で退くことに。そして、てとらが倒れた。あまりの混乱で、文化祭も中止。

和人たちが時台屋に集まって状況整理。てとらが倒れたのは、やっぱり艦隊の対遺物ナノマシン。鈴ちゃんが慌てて「軍の皆さんも一生懸命やっていて」と必死にフォロしているけど...もう、娘の事でもっと怒ってもいいよ、カズちゃんは。

青日人の「トゥザク」の話は、大体惑星緑日のエミヤの語りと同じ。青日の第四の御柱の場合が、疎まれる存在になって、なお戦いを続けるかと乗員が割れて、御柱の魂まで混乱して二つに割れて地球に落ちた。日本で蘇った、思い遣りで育った心豊かな船として、「てとら」に呼応し、ニューメキシコのアルマゲストも目覚めた。その船体にてとらが命じれば収める事態のはずだったが、「防御本能が目覚めぬよう御柱をそっとしてあげて欲しいと」。機族ちゃんズは青面するしかない...

てとらがバタンと倒れたのも、防御本能が目覚めていないから?てとらまで本能が目覚めてしまったら、本当に地球がおしまい?

サーペントホールド作戦。戦艦の主砲斉射が囮に、軌道で戦闘機たちがベクトル機関を狙撃し、そのまま圧縮破壊。だが「トゥザク」が言い切った。御柱を倒すなんて、不可能だと。アルマゲストの欠片から、制御体コピーたちと共に、御柱の星船が何隻も再生する。「目的を果たさねばならない」「あまねく人類を救わねばならない」

てとらが風邪状態でも、もうアルマゲストと繋がったらしい。船の声、御柱本来の執念を怖がっている。成恵が、成美お母さんが自分を悪夢から守ったように、ハルナとおもちゃと、てとらを囲んで。下は、地球。

そう言えばそのおもちゃ、惑星緑日(青日も?)のネズミミズだな。

前線もう猫の手も借りたいところ、バチスカープもアップグレードして、出征の準備。「Stiletto」は、船体の形だな。

相変わらず、仲間はずれの八木。日常であり得ない存在を嫌がっている自分に遠慮するのは分かる、大切なものが今のままなら...と思っているうちに、ベルカが飛び来て、彼女の見た未来を聞き出そうとする。

Tuesday, October 12, 2010

成恵の世界 少年エース2010/12月号


てとら〜くすっぐたい〜

トリニティで壊れたと思った制御体は黒蛇に鹵獲され、黒蛇はそれを参照し、欠損の部分を直そうとしていたが、機能不足のせいで転送と重力機関しか直せない。だが制御体から読み込んだ情報なのか、状況を把握しているらしい。超空間路線図と主間結節点は、てとらも持っている能力。でも量子間導線の導き(エンタングルフィーダーフィードバック)は違う。鹵獲された制御体がてとらを「遺物」ではなく「少女」で呼ぶ以上、てとら関与の情報を持っていない。仮に持っているとしても、和人と成恵とてとらの今の服を知っている訳がない。つまり、黒蛇は常にてとらの状況を把握している。その量子エンタングルメントを使って、てとらが船を組み上げていた時に共鳴したのか?或は「量子間導線の導き」というのは、和人と成恵が持っているてとらへの関係なのか?この黒蛇、やっぱりてとらの護衛?

(今の量子力学では、量子エンタングルメントで情報の発送は不可能としているけどね。まあ、SFだけであって、それ以上の科学と技術だろう。)

銀連の参謀会議で黒蛇、てとらが作りかけた船、惑星緑日の超兵器が共通の機伝子型を持つのは分かった。それでてとらに『テトラビブロス』(Tetrabiblos、四つの書)という呼称を与え、対して黒蛇に『アルマゲスト』。両方とも、クラウディオス・プトレマイオスの著書。

アルマゲストを放置したら地球が惑星緑日のように喰われると見られ、銀連が「サーペントホールド」作戦を決行する。ナノマシンで弱体化して、機関部を破壊し、星船で囲んで超重力場で圧縮破壊。なんか十対一の標準戦法ですね。

「もしキミの星船が蛇ならどうする?」話が通じたら本当の敵ではないって、宇宙先生が香奈花を諭し、三、1.世界に入った。力の石、蛇、機族の共通点と香奈花のバチスカーフでうまく纏まったな。

バイナリィユニバースの続編でも主人公たちが並行世界の艦隊で助かって、機械でも人間でもある娘に出会った。和人と成恵が膝をつく程の凄さ。なんか小説世界のてとらの方が綺麗な気がするw なぜ仲間は異星文明ではなく並行世界なのか、異なる生命より並行世界の「自分」か作ったロボットの方が交流しやすいって。つまり銀連というより、「並行世界連合」の方が合っているかも。そんな風にしたのは、蛇?それとも御柱たち?

成恵と和人がコヒー豆を買いにいくうちに、丸尾の仲間のネットブークにより成恵と和人を除きみんなにアルマゲストの事態がバレた。そしてさりげなく、アルマゲストは南米沖に移動したのは分かった。人類に被害を避けるため、無人の戦場を選んだのか?てとらが何か思いついたか、単なる心配なのか、不安そうな顔している。

(調べたら、東京の地球の反対側も「南米沖」だな。てとらに合わせて何をするつもりですか?)


大きな地図で見る

惑星緑日のトゥザク達ではなく、また並行世界の惑星「青日」のa.b.c.遂に成恵と和人と接触。よりによって、てとらもアルマゲストも惑星青日の第四の御柱の片割れ。いきなり世界を救えって...そしてアルマゲストの制御体の妨害により、通信が途切れた。なんか両方の意見が違って、敵対しているかも。機族ちゃんズが危険と判断し、現れて成恵と和人をガードして、来月号でつづく。

神の力であろう蛇の力であろう、人間は人間の心しか作れない。似た者は、似た心しか作れない、分かり合えない。人間も機族も、似た同士に救われるのか?

Sunday, October 3, 2010

成恵の世界 ふと自称に気がついた




第74話「星の子と鈴」で鈴ちゃんに説明する時一人称は「私」だったのに、第75話「家族芸夢」で和人と成恵と一緒にいる時また自分の事を三人称の「てとら」で呼ぶように戻った。普段そんなイリイズム (illeism)は大きくなったら無くなって、11巻の後の連載も「私」に定着したけど...

まあ、深い意味があるとは限らないが。

Saturday, September 25, 2010

成恵の世界 少年エース2010/11月号

人の子よ、あなたの民の人々に語って言え、わたしがつるぎを一つの国に臨ませる時、その国の民が彼らのうちからひとりを選んで、これを自分たちの見守る者とする。ーーエゼキエル書33:2


鈴ちゃんの叫び、成恵と和人、そしてハルナさんの愛情、大統領と香奈花の物扱い...もう辛くて堪らない。頼むから、たとえ制し方があっても、因果改竄でもいいから、どうか、抗ってくれ...

「教えてください。蛇の力……てとらの制し方を」

並行世界で予想してみるね。

一、実は香奈花の試し?
宇宙先生とお互い信頼しているし、本気そうだから、多分ないと思う。

二、「無い」「たとえあっても教えない」
傭兵姉妹さえ回りくどい手段を使って、そのせいでこうなったから、
無くてもおかしくない。あと蛇に対してもう迷い始めたし、成恵たちを思い遣って教えない可能性も。

三、有る

1.「一人の少女としての接し方」
香奈花にとって無いとほぼ同じの答えかもしれないけどね。

2.機械としての制御ができる
多分力の石や感応力とか…

i. 想い通りに操って黒蛇と戦わせる?
てとら、成恵、和人、そしてハルナにとってあまりにも酷すぎる世界。たとえ大事が無くて勝っても、てとらの制御権はもはや神の玉座、皆を待っているのは絶望と絶えない争いだけ…

ii. 効果があるけど、思い通りにならない
二つの魂(人間と機族?)で、効くのは片方だけ、あるいはa.b.c.が庇ってくれる。捻れすぎる気もするけど…

iii. 全く効かない
「蛇であったなら」とか、「間違いなく蛇!」とか、「蛇に似た力」とかいっぱい言われてきたけど、もしてとらが第四の御柱なら、実は「蛇と瓜二つとなり神々」でしょう?蛇の制し方は効かないかも。

ii.とiii.の世界では、てとらの潜在意識が合星国をあまりよく思わなさそうだから、もし香奈花が感応力とかでかかってきたら、思わず酷い目に遭わせてしまうかも…

あとは黒蛇ね。もしそっちも緑日人の産物なら、むしろ「てとらと戦うの?」って感じ。てとらは少女の形で人間が大好きになって、もう無情に「文明に対し負荷を与える」ことが出来ないから?そうじゃないと、てとらが黒蛇を庇う可能性も…


まあ、あまり焦らない方もいるけど…せめて、「オメラスから歩み去る人々」に成らないで欲しい。