監察官とCのシャトル(?)、バチスカーフがほぼ同時に大田島砂丘に着いた。春名は白蛇の協力を受け、日本に着いたアルマゲストを並行世界に送還した。超空間路線図走査装置(ダイヤグラムソナー)に、春名と大地の絆が映った。
あの走査装置、10月号てとらに渡された概念設計を基に開発した装備だね。あの時作った走査機(スキャナー)より探査範囲が広い?
船体が負荷によって崩壊してしまったが、春名の本体は無事。パパとママ、そしててとらが穏やかな一時。地球のアルマゲスト群もう全部消滅されたが、艦隊ももう悟った。無数の並行世界のアルマゲスト達との戦いが一旦始まったら、終わりがないと。桜ノ市の上空に、全長90キロメートルのアルマゲストが重力震と共に現れた。「あまねく人類を救わねばならない」と。てとらが勝手に世界を変えちゃダメと答え、あの黒い船に向かって飛ぼうとしたが……
てとら「こんなことやめようって言って来る」
成恵「そんなの無茶よ」
てとら「必ず戻ってくるから」
まるで緑日のトゥザクとエウランのやり取りそのもの。そして和人が分かってしまった。「手を放さないで」というのは成恵だけではなく、むしろてとらの事だ。皆でバチスカーフに乗って追おうとしたが、飛び立ったてとらにもう遅い?
途中、てとらが本心を三賢者に見せた。みんな優しすぎるって。全て自分のせいなのにと思い込んでいる。アルマゲストはてとらの事を姉妹と呼んで、呪われし者と判断して、そのまま攫った。
……先に撃ったのは銀聯の艦隊だけどね。やっぱりてとらがまだ知らない?
皆でてとらから監察官が預かった図面により、侵入作戦の計画を立てた。同時に、アルマゲストが緑日の御柱のように、最も恐ろしい兵器を使おうとした。惑星の全てを、飲み込もうとしている……
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